エロゲ原作TVアニメの隆盛をグラフにしてみた

以前作成したまま没ってたネタが出てきたのでうp。
で。ある日ふと、最近エロゲ原作アニメ少ねーなー、と思ったので、職場の休み時間を利用して2012年秋クールまでのエロゲ原作アニメの数の推移を各クールごとにまとめてみた。

本当は各クールの総作品数に対してエロゲ原作アニメの本数も出してみようかと思ったんですが、 誤ってデータを消してしまったので断念。

97年のNight Walkerに始まったエロゲ原作アニメですが、TVアニメ本数が200本を突破 した後の2005年ごろからコンスタントに各クール最低1本に入るようになり、そして2010年になって1クールに1本も無い、というような事が出るようになりました。
…というわけで、確かにエロゲ原作アニメは減少傾向ですね。
原因として考えられるのは、

  • (1)アニメ放映本数の減少化に伴う原作不足の相対的解消
  • (2)作品寿命の長期化に伴う原作不足の相対的解消
  • (3)エロゲ原作がTVアニメ向きでない

このあたりでせうか。

(1)アニメ放映本数の減少化に伴う原作不足の相対的解消

上でもリンクを貼ったGIGAZINEの記事にある通り、2005年をピークにアニメの本数は落ち着きを見せています。また、近年はラノベ原作アニメも増えてるので、わざわざ成人向けのエロゲから原作を引っ張ってこなくてよくなったんじゃなかろうか、と。

(2)作品寿命の長期化に伴う原作不足の相対的解消

コードギアスから始まった分割2クールの定着の他、非分割2クールの作品でもネット上での盛り上がりや周辺展開で何シーズンも展開する事が多くなってきたこともあると思います。例えば、こちらの記事ですが、ここ5年で話題になった作品は多くが現在も展開中です(物語シリーズとか、まどマギとか)。
このあたりについては、ラノベ原作アニメが増えたこと…特にラノベ原作アニメの場合、アニメが原作のプロモーションとして機能している(DVDセールスで赤字でも原作の売上でペイできる)というところもあるかと思います。

(3)エロゲ原作がTVアニメ向きでない

マルチヒロイン・マルチエンディング制が主流のエロゲでは映像化へのハードルは当然上がるかと 。マルチヒロイン性のメリットは要は「いろんなタイプの女の子出していろんな属性スキーを取り 込もう!」というところにあるわけですが、誰かヒロイン一人のルートに絞り込めば他のヒロイン は空気にならざるを得ず(例:ましろ色シンフォニー)、各ヒロインに当番回を用意してのヒロイン 紹介アニメにするか(例:ToHeart1期)、はたまた恋愛要素を本筋から外すか(例:こみパ)、あるいは最初っから1本道シナリオの作品をアニメ化するか(例:うたわれるもの)、といったところで、必ずしも原作ファンが満足するクオリティが出せるかと言うと、結構疑問符が。

個人的には好きな作品がアニメ化されればやはり嬉しい物なので、増えてくれれば良いのですけど ね。特にマルチエンディングの原作をTVでもマルチエンディングでやった「ヨスガノソラ」とか 、面白い試みも増えてるので今後に期待したいです。
新作情報見てると、当面はラノベが主流になりそうですが。