機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY

近所の古本屋の100円コーナーでたまたま発見。「機動戦士ガンダム0083」のコミカライズですが、内容の凄さに衝動買いです。
ドムがドムに見えないとか、ジムキャノンのキャノンが無いとかの作画面でのアレげな点はさておき、この漫画で凄いのはストーリー面でのオリジナル展開。全三回という枠に収めるためか、主要エピソードがバシバシ削られます。
登場しないキャラだけでも、ベイト・アデル・ケリィ・アルビオンのブリッジ要員・オサリバン常務・ナカト少佐・バスク・ジャミトフ・ハマーンとそうそうたるメンバー。ついでにモーラとコーウェンもそれらしき人物が一コマ出てるだけ。
この未登場者リストからも分かるように、フォン・ブラウン編や三号機奪取、軍閥政治云々の話は一切無しで、ストレートに三号機を受領し、シーマ様はコロニーを守って戦死、阻止限界点ではソーラーシステムがコロニー(ノイエ・ジール)を焼きます。焼け残ったコロニーシリンダーがミラーを直撃してますが、どうもコロニーの破片は全部大気圏で燃え尽きたようです。なわけで制御室のエピソードも…っていうかニナの過去話自体無し。これZに繋がらないんじゃ…
そして最大のポイントはモンシア中尉。原作でのバニング大尉のポジションは彼が持っていきます(てか、バニング大尉は後半出ません)。
思い上がるコウを一喝したり、艦長の前でコウを誉めたりと、原作では絶対ありえないほど大人。しかもコロニーを巡る戦いでシーマ様の駆るガーベラ・テトラに撃墜されて戦死
ティターンズの旗の元には集いませんかorz


と、まあ格好いい(?)モンシア中尉が拝める漫画版「0083」ですが、ここまで設定を大胆に変えてきたってのは、やはり製作段階で情報が足りなかったんですかね? 最近だとGONZOの「ヴァンドレッド」の漫画版がそうでしたが。
メディアミックスって大変だな、と思った週末の夜でした。