東京原発

役所広司演じる都知事が東京に原発を作ると言い出す映画。まんまですね。
てっきりコメディだと思ってたら、実は国の原子力行政に対する問題提起と批判、そして何よりそれに無関心なままでいる都民への批判がメインの映画でした。あのラストはちょっと想像できんかったなぁ〜。伏線の張り方もなかなか上手いと思いました。
ただ個人的には、核燃料輸送はあそこまでお粗末ではない(日本にはそれを専門とする警備会社まである位ですから)と思うし、劇中に登場するデータのソースが明らかでない、代替エネルギーに関して少し楽観的では?という点が気になりました。まあ、データに関しては映画という形式上、仕方が無いんでしょうが。
あと、東海村の臨海事故の話が出てきた所で治療に当たった医師・看護婦のインタビュー*1を思い出してちょっと鬱。

ところで、原発の映画と聞いて「バリゾーゴン*2」を真っ先に連想してしまうのは私だけ?

*1:事故発生から半年後位の深夜のドキュメンタリー番組。多量の放射線を浴びた人間が「人」の形を崩していく過程が…

*2:知らない人は適当に検索してね♪